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表5.19 センターガーダー

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(5)サイドガーダー
サイドガーダーに関する規定は両基準ともにない。
サイドガーダーは、肋板の倒れ止めとしての役割が大きい。この意味では、肋板心距に近い
スペースでサイドガーダーを設けるのが普通である。このようなサイドガーダーには、縦肋骨構造方式の場合は断面係数に関する要求はない。船底肋板とのバランスを考慮して表5.17を参考に寸法を決める。
機関台を構成するガーダーは前後に延長してサイドガーダーとすることが望ましい。特に最大衝撃水圧発生範囲内では、剛性の急変を避けなければならない。
1軸艇、3軸艇などセンターライン上に機関を据付けるとき、逆転減速機ケース、クランクケースのオイルパン等にあたる部分でセンターガーダーを低くしなければならない。この場合は、機関台を構成するサイドガーダーがセンターガーダーに代って肋板の反力を支えるように設計し、両舷ガーダーを機関に支障ない位置で強固に結合する。
船底肋板を支持する目的で設けるサイドガーダーの断面係数は下記による、十分有効なものでなければならない。
船底衝撃水圧の過渡現象を考慮して、サイドガーダーは1本の船底肋板を中央で支持し、その前後の船底肋板で固定された、いわゆる、中央集中荷重の両端固定の梁と見做して寸法を決定する。
したがって、部材の安全率を耐力に対して1.5、設計水圧は縦肋骨に対する値の1/2として1/6P1を採用すると、要求断面係数Zは
Z=625P1ls2/σy(cm3

 

 

 

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